今季メジャー第2戦「全米プロ選手権」は世界ランキング1位のスコッティー シェフラーが、2位以下の選手に5打差をつける圧勝を見せた。シェフラーはこの優勝でマスターズ2勝に加えメジャータイトル数を3つとした。
昨シーズンツアー7勝をあげたシェフラーは、2025年のシーズンが始まってずっと優勝がなかったが、2週間前の「CJカップ バイロン ネルソン」で今季初優勝を飾り、この大会に臨んだ。2日目が終わって5位タイに浮上し、3日目を終え首位タイに立った。
最終日を2位の選手に3打差をつけてスタートし、71のパープレーでホールアウトしたが、2位以下の選手のスコアが伸びず、終わってみれば5打差をつけ優勝を決めた。
最終日首位から5打差の5位タイからスタートしたスペインのジョン ラウムが15ホールまでに3バーディーを奪ってシェフラーに一打差まで迫ったが、グリーンマイルと呼ばれる最難関の上がり3ホールで、ボギー、ダブルボギー、ダブルボギーと大たたきし脱落してしまった。
シェフラーはこの優勝で完全復活と言ってよいだろう。ツアー7勝し、パリオリンピックで金メダルを獲得した昨シーズンの勢いがまたよみがえってきそうである。
昨年のこの大会の覇者エグザンダー シャフレは28位タイ、使用していたドライバーが抜き打ちテストで不適合とされ、代わりのドライバーで戦ったローリー マキロイは47位タイに終わった。
また、2年前の大会でクラブプロとして15位タイの成績を残したマイケル ブロックは今回惜しくも予選落ちを喫した。初日3アンダーのスコアで9位タイに入った久常涼は徐々に順位を落とし37位タイで大会を終えた。