今週台湾で開催されるSwing Skirts LPGAに参加する渋野選手ですが、同伴競技者が発表されました。今年のUS女子オープンを優勝したJeongeun Lee6、全米女子プロ選手権に勝ったHannah Greenと同組で、今年メジャー大会を制した3人が同じグループで回ることになります。
渋谷選手は、全英オープンを優勝した時点で米女子プロツアーでプレーする資格が与えられていると書きましたが、受けるのか受けないのか回答期限は11月18日17:00ですが、渋野選手は米LPGAのインタビューに対して以下のように回答しています。
https://www.lpga.com/news/2019-shibuno-membership-decision
ファンとしても正しい判断だと思います。すぐにアメリカに渡っても、練習、試合に専念できる環境が全く整っていないので、アメリカ各地を転戦する中で、自分を見失い、ゴルフを崩してしまうでしょう。
アメリカで練習と試合に専念できる環境とはどんなものなのか?米ツアーに参戦した人にいろいろ話を聞いてみることも必要でしょうし、マネジメント会社と契約するのも一手かと思います。雑誌などでよく見るのは、スポンサー筋のゴルフ用具メーカーやアパレルメーカーからスタッフを派遣してもらうことですが、人を出してもらうだけでは各社の思惑が交錯し、優勝という目標の実現は難しいと思います。一丸となってチームSHIBUNOとして取り組めるようマネジメント会社が欠かせません。
また、今はツアー連戦中でまったく余裕はないと思いますが、12月の最終戦リコーカップが終わればシーズンオフとなります。なるだけ多くのスポンサーと契約を結んで、今後アメリカで活動するための資金に充ててください。
その結果、テレビCMにもたくさん出演されると思いますが、ゴルフウエアの着用を強制されたり、クラブを振るような企画だけはぜったいに拒否してください。ユーモアを感じたり、品のあるものを厳選し、CMを観た時は渋野さんとはわからず、「あの娘誰?」と視聴者に思わせて、ネット上で「あれは渋野である」と拡散させるようなものがあってもいいですね。ここでも渋野さんが主導権を握れるようにマネジメント会社が必要です。
また、英語の勉強も必要でしょう、来年の全英女子オープンの前夜祭では、ディフェンディング・チャンピオンとして、間違いなくスピーチを求められます。2つ、3つ用意しておかなくてはなりません。渋野さんにはとても失礼だけど、昨夏の全英オープンの時のギャラリーに対するあのすばらしい笑顔は、言葉はまったくわからないという前提での笑顔と感じました。すこしでも英語を学習していたり、内容を理解し始めるとあの笑顔は難しくなります。
アメリカツアーを転戦する際、拠点をアメリカに置くのか置かないのか、置くとしたらどこに置くのか、キャディーは誰にするのか、移動の車は誰が運転するのか、日本にいるコーチとはどうコミュニケーションをとるのか? マネジメント会社を通して、ゴルフを理解し、通訳兼運転手としてサポートしてくれる現地日本人女性を探すことも可能です。また、アメリカのどの地域にも日本の商社・メーカーの現地駐在員が必ずいます。その人たちとネットワークを築けば、試合中のホームステイも可能となるでしょう。
しかるべき準備をしたのちにアメリカに渡り、練習と試合に専念し、勝利を目指してください。