PGA男子ツアーは、先週まで韓国、日本、中国を回っていました(Asian swing)が、アメリカ大陸に戻り、今週はメキシコで、マヤコバ ゴルフ クラシック(Mayakoba Golf Classic)が開催されます。
昨年のこの大会でマット・クーチャーが優勝しましたが、クーチャーが現地で雇ったメキシコ人キャディーへの報酬をめぐってひと悶着がありました。メキシコで開催されている大会で、生活水準、ゴルフ界の報酬レベルが低いため、クーチャーは、キャディーに試合前に結んだ契約にもとづいて、$5000を支払いました。
通常、米PGAツアーの試合では、キャディーに対して1試合(1週間拘束)1500ドルの基本料金と、予選を通過すればもらえる賞金の10%が相場です。クーチャーは優勝賞金として1,296,000ドルを獲得したので、その10%は$129,600となります。
この相場を知ったキャディーはどこかで不満をもらしたのでしょう? メディアの知ることとなり、成功報酬が少ないことが報道され、クーチャーは激しい批判にさらされました。
クーチャーは、非常に人気のある選手で、グリーンで長いパットを決めたときには、ギャラリーから彼のニックネーム”Kuch(クーチ)”の声が飛びます。
彼は、最終的に米PGAツアー相場の金額をキャディーに支払っています。今週はディフェンディング・チャンピオンとして出場しますが、キャディーを誰が務めるのか非常に気になるところです。