現在世界ランキング1位のプルックス・ケプカ(Brooks Koepka)には弟がいて、名前はチェース(Chase)、彼もプロゴルファーです。米PGAツアーには、南部のニュー・オリンズという都市で“チューリッヒ・クラシック(Zurich Classic of New Orleans)”という、2人1組になって競技するトーナメントが開催されていて、この試合にケプカは弟と参加し、昨年は22位タイ、一昨年は5位タイの成績を残しています。
チェースは25歳で、南フロリダ大学卒業後(ちなみにケプカは、フロリダ州立大学卒)、2016年にプロに転向し、欧州の下部ツアーを中心にプレーしていました。まだプロとして優勝経験はなく、世界ランキングは1506位。
彼は、米PGAの下部ツアー(最近 Web.com tourよりKorn Ferry Tourと名称変更)の来季の競技資格(playing card)の獲得を目指し,目下Qスクールの試合を戦っている最中です。このQスクールの試合では、足首の治療のためツアーを欠場している兄ケプカのキャディー、リッキー・エリオット(Ricky Elliot)にバッグを担いでもらい、好調を維持しています。リッキーは、ケプカが4つのメジャーを獲ったときもキャディーを務めていました。
問題は、Qスクールの最終戦が12月12-15日に予定されており、兄が出場を予定しているアメリカ対国際チームが対戦するプレジデントカップの日程とちょうど重なることです。チェースとしては最後までリッキーにキャディーをやって欲しいでしょうが、兄の大事な試合が控えています。
ケプカは足首の怪我の状態が思わしくなく、プレジデントカップを欠場するのではという観測もあり、弟の来季の運命は、ある意味兄の足首にかかっていることになります。