ローリー・マキロイ 好調さのかげに

川村昌弘選手が惜しくも出場を阻まれた欧州ツアーの最終戦「DPワールドツアー選手権」が中東のドバイでスタートし、ローリー・マキロイ選手が首位と一打差の8アンダー64と好スタートをきっています。 

最終ホールはパー5で、2打目はピンまで286ヤード。それを3番ウッドで5フィートにつけ、楽々イーグルを決めています。試合後のインタビューで今年一番のショットだったと振り返っていますが、優勝するような勢いです。

マキロイは、今年8月米PGAツアーの最終戦、勝ち残った30名で競う「ツアー選手権 (Tour championship)」に優勝し、先日中国で開催されたWGC HSBC選手権でも勝っています。今季はすでに4勝。

最近の彼の好調さを支えているのは、彼によると今年7月の全英オープンでまさかの予選落ち(初日79,2日目65)をしたことだそうです。今年の全英オープンは、マキロイの母国北アイルランドのロイヤル・ポートラッシュ(Royal Portrush Golf Club)で開催されました。また、その大会で優勝したのが、アイルランド人のシェーンローリーだったということも追い打ちをかけたかもしれません。

母国で開催される大会へ、周到な準備をして、勝ちにいっての予選落ちだったので、相当なショックでした。その後、自分のゴルフのすべてをコーチと一緒に再チェックしたことが、今の好調さにつながっているそうです。

今年、全英オープンがロイヤル・ポートラッシュへ、68年振りに戻ってきた理由は、北アイルランドの選手が世界の舞台で大活躍したことが挙げられます。2010年の全米オープンを制したグラン・マクドウェル(Graeme McDowell) 2011年の全英オープンで優勝したダレン・クラーク(Darren Clarke) 2014年の全英オープンチャンピオンとなったローリー・マキロイ(Rory McIloy) わずか人口190万の国で3人ものメジャー優勝者はすばらしいことです。