WGC HSBC選手権は3日目を終了し、人気と実力を備えたローリー・マキロイ(Rory McIlroy)選手が首位を走り、とてもおもしろい展開となりました。彼は昨シーズン(と言っても米PGAツアーのシーズンは今年8月末に終了し、現在新シーズン進行中)のFED-EXカップ(年間最優秀選手)チャンピオンです。彼がチャンピオンになるのは、2016年に続き2度めで、過去2度チャンピオンとなっているのはタイガー・ウッズだけです。
マキロイは、今年のメジャー大会での優勝はありませんでしたが、この調子だと来年は期待できるかもしれません。特に4月におこなわれるマスターズに優勝すると、4つのメジャー大会すべてを勝利することになり、キャリア・グランド・スラム(Career Grand Slam)達成という偉業になります。
過去にこのキャリア・グランド・スラムを達成しているのは、ジーン・サラゼン、ゲーリー・プレーヤー、ベン・ホーガン、ジャック・ニクラス、タイガー・ウッズの5名しかいません。マスターズに優勝すれば、このそうそうたるメンバーに名を連ねることになります。
最多優勝回数82回タイ記録を持つサム・スニード、そしてトム・ワトソン、アーノルド・パーマー、フィル・ミケルソンすらもなしえなかった記録です。
マキロイはこの大会に優勝し、キャリア・グランド・スラム達成のため、半年後になりますがマスターズに向け、いきおい(momentum)を持続させていきたいところです。