ダスティン・ジョンソン 欠場

今週PGAツアーでは、タイガー・ウッズがホストを務め、トップ選手18名によって競われる「ヒロー・ワールド・チャレンジ(Hero World Challenge)」が開催されますが、世界ランキング4位のダスティン・ジョンソンが怪我の治療を理由に欠場を表明しました。

ダスティン・ジョンソンは、膝の関節鏡視下手術(内視鏡を使用した手術)を9月に受け、8月末に開催された米PGAツアーの最終戦「ツアー選手権」以来、療養とリハビリに充てていましたが、回復がまだ十分ではないということです。

しかし、来週オーストラリアのメルボルンで開催されるUSチームと国際チーム(ユーロ諸国を除いた国の選手で構成される)のチーム対抗戦「Presidents Cup」には出場すると発表しています。

2年に一度、シーズンオフに開催される「プレジデント・カップ」ですが、USチームが過去圧倒的な強さを見せ、実力差が歴然としているため、USチーム対ユーロチームが戦う「ライダーカップ」ほど盛り上がりません。多くの対戦を組むと実力の差が出やすいので、国際チーム側からは、過去対戦数を減らそうという改革の意見が出たくらいです。

国際チーム側の主力選手オーストラリア人ジェイソン・デイも背中の怪我を理由に不参加を表明しました。

各選手は、シーズンオフを家族と過ごす時間に充てたり、来季のシーズンに向けて筋力の強化、スイングの調整などにじっくり時間をかけて取り組んでいきたいと考えています。そんな中、世界ランキング上位の選手が最優先で考えるのが、4大メジャー大会制覇です。

世界ランキング50位以内の選手の狙いは、来年のメジャー初戦、4月9日から始まるマスターズとなります。この年末にはマスターズより正式に招待状が届きますし、いやがおうでも気分はたかぶりますが、マスターズ開幕で正味4か月しかありませんし、怪我の回復がおもわしくなければ、実力を十分に発揮することはできません。

国を代表して、国際対抗戦「プレジデント・カップ」でプレーするという名誉と使命感。そして、選手個人としての目標・願望のあいだで葛藤が続きます。