プレジデントカップ 2日目を終わって

プレーイングキャプテンのタイガーは、ジャスティン・トマスと組んで、大会初日勝利して1ポイントを稼ぎ、2日めも同じくジャスティン・トマスと組んで、松山英樹のペアに勝って1ポイントを稼ぎました。

先頭に立ってぐいぐいチームを引っ張るスタイルのキャプテンとして、これ以上は望めない働きをしていますが、他の選手がまったくあとに続きません。アメリカチームは大苦戦で2日目を終わって3.5ポイントしか奪えずに、国際チームの6.5ポイントに対して3ポイントのビハインドです。

大方の予想に反してアメリカチームが苦戦している理由はいろいろあるでしょうが、まず12名の選手のうち、11名は先週のタイガーの大会Hero World Challengeに出場しており、終了後開催地のバハマからチャーター便で、26時間余りかけて直接オーストラリアに乗り込んできています。時差の影響で体調が万全ではなかったことがあげられると思います。

また、このロイヤル・メルボルンGCというゴルフ場は、オーストラリアでは屈指の名門コースですが、アメリカチームのほとんどの選手にとっては初めてプレーするコースなので、コースや芝質、風向きについての知識、経験がなかったことも理由として考えられます。

しかし、試合は2日残っており、体調も戻ってきて、コースにも徐々に慣れてきて、実力でまさるアメリカチームが盛り返してくるはずです。また、あす最終日はチーム全員12名によるシングルのマッチプレーが組まれています。この試合形式は、アメリカチームにとって有利な展開になると予想されます。

土曜日までの2人のチーム戦とは異なり、一騎打ちのガチンコ対決となります。各ホールで相手とのさまざまな駆け引きがおこなわれ勝敗が決します。アメリカチームのうち7名の選手は、昨年のアメリカ対欧州チームの対抗戦「ライダーカップ」でもプレーしており、マッチプレーの経験は豊富です。反対に、国際チームのメンバーは、マッチプレーで対戦する機会にあまり恵まれていないため経験不足の感は否めず、このような大きな舞台で、プレッシャーに耐え実力を十分発揮できるのかまったく読めないからです。

きょうとあす、どう試合が展開されるか興味をもって観戦しましょう。