タイガー・ウッズは、昨年の全米オープンが開催されたペブルビーチコースに付属する9ホールのショートコース(Par 3 course)の改修工事に、自らのデザイン会社TGR Designを通じて着手します。
コースは来年中に完成する予定となっていますが、そのコースの中には、ペブルビーチの有名な7番ホールのレプリカ(模造)ホールがつくられることになっています。太平洋に向かって打ち下ろす名物ホールで、距離は100ヤード程度ですが、強い向かい風が吹き上げてくると、5番アイアンを使用するほどの難ホールになってしまいます。落差もグリーンの形状もまったく同じ設計になるということなので、本コースでプレーをする機会になかなか恵まれない我々ゴルファーにとっては少しチャンスかもしれません。
タイガー・ウッズは、もちろん本格的なコース設計にも取り組んでおり、テキサス州ヒューストンにブルージャックナショナル(Bluejack National)コースが、またミズリー州にペインバレー(Payne’s Valley) が来年中にオープンします。ゴルファーとして実績を積み、知名度があがるといろいろな仕事が舞い込んできます。その中でも新しいゴルフ場の設計というのは、プロゴルファーにとっておもしろくて、一番やりがいのある仕事ではないでしょうか。
ジャック・ニクラウスは、設計会社(Nicklaus Design)を所有し、いままで45か国にわたって400以上のゴルフコースを設計してきました。アーノルド・パーマーも世界中で300コース以上設計しています。現在は、むかしのように世界経済がどんどん成長し、ゴルフ人口が世界中で増大し、どんどんゴルフコースがつくられる時代ではありませんが、タイガーが設計するゴルフ場も徐々にその数が増えています。