何度もお伝えしている米PGAツアー「ヘロー・ワールド・チャレンジ」の3日目の試合の中でひとつのルール違反が起こり、大きな波紋を広げています。
パトリック・リード(Patrick Reed)が、パー5の11番でティーショットを打ったあとで、ルール違反となる行為が起こりました。彼は世界ランキング17位につけ、この大会でも優勝争いに加わっていました。彼の打ったボールは、フェアウエー右のウエストランド(wasteland)に入ってしまいました。
ルール上は、そのエリア内でソールを地面につけることもできますし、練習スイングをおこなうこともできます。しかし、彼のボールは地面の起伏のちょうど谷間にあったため、彼はボール手前の砂を2回にわたって練習スイングをおこないながら、巧妙に取り除いてしまったのです。
この行為が、クラブが砂に触れることは構わないけれども、砂を取り除いたり、クラブで砂を押し付けてはならないというルールに触れ、2ストロークペナルティを課せられてしました。
トーナメントは終了し、優勝はヘンリック・ステンソン、2位はジョン・ラウム。問題のパトリック・リードは3位に入りました。最終日も6アンダーと好調なプレーを続け、非難もなんのその、と言った感じです。打たれてもへこたれないというか、メンタルは相当強いものを持っています。
しかし、昨年のマスターズを優勝し、PGAツアーで通算7勝している選手としては、なんとも悲しい行為です。PGAツアー本選のプレーは一打一打録画されます。パトリック・リードは自分でもルール違反に気づいたけれど、もし周囲が気づかなかったらラッキー。もし試合後に指摘されれば2打罰を足せばいいやくらいに思ってプレーをしていたのであれば、それはそれで問題ですよね。