米PGAで活躍する韓国系アメリカ人ケビン・ナー(Kevin Na)選手にオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブからマスターズ招待状が届きました。世界ランキング50位以内にいる松山英樹選手、今平周吾選手にも間違いなく届いているはずです。
K.J.チョイ選手が米PGAツアーのシード権を失ったのち、韓国系選手の中では中心的な存在となっています。彼は8歳のときに、家族とともに韓国からアメリカにわたり、17歳のときに高校を中退してプロとなり、現在はアメリカ国籍となっています。どんな選手が思い浮かばない方は彼のインスタグラムをのぞいてみてください。
https://www.instagram.com/kevinna915/
彼に関するニュースが、最近大きく取り上げられたので紹介します。
米PGAツアーでもプレーしたことがあるBio Kim選手が、韓国PGAツアー・トーナメントの最終日に優勝争いをしているときの出来事です。彼がティーグラウンドで、バックスイングに入ったとき、ギャラリーのひとりがスマホ撮影し、シャッター音を立ててしまいました。その音に激高したKim選手は、その観客に向けて中指を立て、その後クラブを地面にたたきつけてしまいました。
この行為に対して、韓国PGAはプロ選手としてあるまじき行為として、3年間の出場停止の処分を下しました。この時ケビン・ナー選手は先頭に立って、アメリカから韓国PGAに対して抗議の声を上げました。「確かに、彼のおこなった行為には擁護される点はまったくないし、何らかの処分があってしかるべきである。しかし、3年間の出場停止というのはあまりに処分が重すぎる。人の職業を3年間も奪うというのはあまりに厳しすぎる。」
数週間後、韓国PGAはバイオ・キム選手の出場停止期間を、3年から1年に短縮し、罰金8350ドル、そして120時間の社会奉仕作業を課すことにしました。ケビン・ナー選手の抗議が受け入れられたかたちです。
マスターズに招待されたケビン・ナー選手ですが、過去2012年と2015年の2度大会に出場し、いずれも12位タイの成績です。来年はさらに上位に食い込むことを期待しましょう。