欧州ツアーの「アブダビHSBC選手権」が中東で開催されており、3日目を終えて2位の選手に一打差、トータル14アンダーで首位に立ったのが、リー・ウエストウッド(Lee Westwood)です。
昨年秋より患っていた膝の怪我の後、初めて出場したブルック・スケプカ(Brooks Koepla)は、初日こそ66で3位と好調な出だしでしたが、2日目75、3日目70と失速し、48位タイまで順位落としてしまいました。世界ランキングナンバーワンの実力を発揮するには、もう少し試合での実践経験が必要なようです。
首位となったリー・ウエストウッドは、現在46歳のイギリス人ですが、20年以上前に日本で活躍した選手なので、年配の方はよくご存じのはずです。1998年には、ジャンボ尾崎をおさえて「住友ビザ太平洋マスターズ」を制し、翌週の「ダンロップ・フェニックス」でも連続優勝を果たしました。日本ツアーで通算4勝、欧州ツアーで通算24勝あげています。
優勝すれば、2018年11月の欧州ツアー「ネドバンク・ゴルフ・チャレンジ(Nedbank Golf Challenge)」以来となりますが、最近は歳のせいか最終日に優勝争いをすることがなかなかありませんでした。あともう1日だけ、持てる力をすべて出し切ってプレーしてほしいと思います。
とは言うものの、首位と2打差の3位には世界ランキング25位の若いマシュー・フィッツパトリック(Matthew Fitzpatrick)がいて、3打差の5位タイの位置にはランキング41位のセルジオ・ガルシア(Sergio Garcia)選手もいます。また、この二人とともに優勝をねらう選手の中には、同じく順位5位タイの日系アメリカ人カート・キタヤマ(Kurt Kitayama)選手もいます。日本時間の明日の朝には勝敗の行方が判明しています。