畑岡奈紗選手は、米LPGAツアー開幕戦「ダイアモンド リゾート トーナメント オブ チャンピオン(Diamond Resorts Tournament of champions」で、最終日首位タイで72ホールを終え、3人の選手によるサドン・デス・プレーオフとなりました。投光器をくりだして5ホールまでおこなったところで、日没サスペンディッドのため、勝負は翌日に持ち越しとなりました。
翌月曜日のプレーオフは、パー3の6番ホールの繰り返しでおこなわれ、2ホールめに対戦相手のメキシコ人ゲービィ・ロペス(Gaby Lopez)選手が長い(25フィート)バーディーパットを決め、このホールをパーとした畑岡選手は惜しくも敗れてしまいました。
勝敗のゆくえとは別に、今大会で畑岡選手にはひとつ問題がおこりました。彼女がグリーン上でマーキングする方法にクレームがついたのです。グリーン上でマーキングする際に、最初はピンに近い側にマーキングして、ボールを置くときにはそのマークの内側に置いて、パットの距離を短くしているのではないかと。
大会関係者が録画ビデオで確認した結果、問題はない、ルール違反はないと判定されました。実際彼女がおこなっていたルーティンは、ふつうにボールにマーキングしたあと、自分の順番がきてパットをするときに、いったんマークの後ろ(ピンに遠い側)にボールを置いてラインを読み、打つ直前にマークの前にボールを置きなおしていたのです。ラインを読むときにボールの手前に見えるマーカーが気になるのでしょうか?
そう言われてみれば、確かに昨年彼女が日本ツアーのメジャー大会でプレーする様子をテレビ中継で観ていて、彼女のパットの所作に、あれ!何かおかしいと違和感を感じた記憶があります。そのことだったのかもしれません。
畑岡選手は、自分のパット・ルーティンについて問題はないと米LPGAよりお墨付きをもらいました。しかし、パットが入る、入らないは、メンタルな部分が非常に大きく作用するものです。今回指摘され問題になったことが、今後の彼女のパットに尾を引くことがないことを願っています。