今週開催されている欧州ツアー「オメガ・デュバイ・デザ(-)ト・クラシック(Omega Dubai Desert Classic)」が3日めを終え、最終日を残すのみとなりました。
日本人選手は、今平周吾、川村昌弘のふたりが大会に参加していましたが、今平選手は初日に81とスーパー大叩きをし、2日めも74と全く精細を欠き予選落ち。川村選手は初日こそ69のスコアで上位にいましたが、2日め73、3日め75とだんだん順位を落とし、最終日を残して49位タイです。
今平選手は、世界ランキング50位以内という資格で、今年もマスターズをはじめ4大メジャー大会への参加資格があります。日本のツアーは実質、マスターズの翌週の東建ホームメイトカップからスタートするので、それまで待っていられない、あと2か月余りでスタートする「マスターズ(The Masters)」までになんとか仕上げていきたい。今回の予選落ち、初日の大叩きは、そういう焦る気持ちが空回りしているのかもしれません。
今平選手は、昨年日本ツアーでは昨年に続いて賞金王のタイトルを獲得しましたが、4つのメジャー大会ですべて予選落ちをしています。日本のゴルフ界でナンバーワンの実力を持っていながら、メジャー大会すべてで予選落ちというのは、本人にとっては大変つらい状況です。まさに、「世界に通用しない日本人プロゴルファー」を体現しているようなものです。
4月9日より開催される今年最初のメジャー大会マスターズで、なんとか予選を通過すれば、とりあえず「すべてのメジャーで予選落ち」という昨年の汚名は返上できる、残りのメジャー大会と日本ツアーでの戦いが、非常に楽になるという気持ちがあるのでしょう。
今平選手の苦悩は、実は本人だけの悩みではないのかもしれません。日本男子ツアーの実力が、米男子ツアー、欧州ツアー、アジアン・ツアーのそれと比較してだんだん低下してきている現状があるのではないでしょうか?
世界ランキングの算出はポイント加算制となっており、ラインキングの対象となっているのは米ツアー、欧州ツアー、アジアン・ツアー、日本ツアー、WGC大会とカナダ、南アなど各国のツアーで開催されているトーナメントです。日本ツアーでの優勝や上位入賞者に与えられるポイントが、他のツアーと比較すると非常に高く、実力以上のものとなっている。
日本ツアーの低迷が大きな原因でしょが、、、、
日本男子ツアーで、年間複数回優勝と上位入賞を数回達成するシーズンを2、3年続けると、世界ランキング50位以内に入ることができる。しかし、その50位以内という参加資格で、海外のトーナメントを戦うと、まったく手も足も出ない。開催国・現地の状況に不慣れ、言語やコース、芝に不慣れだけも問題ではなさそうです。なんとか日本男子ツアーの復活を願うのみです。