米PGAツアーコミッショナー、ジェイモナハン(Jay Monahan)の年頭の記者会見が、先週のセントリー・チャンピオンズ・トーナメント(Sentry Tournament of Champions)の最終日にありました。この時期に会見を開くのが恒例となっており、今年の米男子ツアーの課題・展望についていろいろ語っています。主要なポイントは以下のとおり
昨年秋より始まった今シーズンは、全部で49の公式試合が組まれている。今年はオリンピックの年で、前回のリオ大会より競技種目に復活し、7月30日から埼玉県の霞が関カントリークラブで試合が組まれている。
今季の米放送局との放映権契約の締結が大詰めの段階にきており、一年間の収入が$400,000,000から$700,000,000(1ドル110円換算で、440憶から770億円)となりそうである。増額の理由としてはタイガーウッズの復活で視聴率が大幅に上昇していることがあるのは間違いありません。
トーナメントの放映権を全国キー局がもっている日本とは異なり、全試合の放映権を米PGAツアーが持ち、放送局と交渉するので交渉はおこないやすく、女子プロゴルフ協会会長の小林浩美さんが、この方式を日本でも取り入れようとしているが難航しているようです。渋野日向子選手の登場で、女子ゴルフの人気がさらに高まり、キー局もなかなか放映権を手放さないでしょう。
また、米PGAツアーで問題になっているブライソン・デシャンブー、J.B.ホームズ選手らのスロープレーについては、昨年末より指針の改定作業を進めており、今後2週間以内に発表する。
もう一点、個人的に非常に興味があるのは、今年中に選手を対象としたギャンブルが解禁となることです。いままでもカジノでゴルフ選手を対象とした賭けはおこなわれていましたが、PGA公認のものができるということです。馬券売場のような施設が用意されるわけではなく、だれもがスマホから券を購入し、楽しむことができます。
メジャー大会で誰が優勝するのか、大会前にはいろいろな予想記事が書かれていますが、ただ読むだけではなく、少し小遣い稼ぎができれば、真剣みも増してくるというものです。しかしながら、日本からは購入できないことがとても残念です。