サウジアラビアで開催されていた欧州ツアー「サウジ・インターナショナル(Saudi International)」は、最終日をパープレーの70で上がったグラン・マクダウェル(Graeme McDowell)が、3アンダーのスコアで追い上げてきたダスティン・ジョンソンに2打差をつけ、トータル12アンダーで逃げ切り優勝を果たしました。
彼の欧州ツアーでの優勝は、2014年以来となります。米PGAツアーでは、昨年3月ドミニカ共和国で開催された「コラレス・パンタカーナ・リゾートクラブ選手権(Corales Puntacana Resort & Club Championship)」で優勝していますが、この大会はWGC デルテクノロジーと同じ週におこなわれており、トップの選手はWGCの大会に出場しているため、1勝の価値も少し低いものでした。この「サウジ・インターナショナル」での勝利は、世界ランキング1位のブルックス・ケプカ、5位のダスティン・ジョンソンや、欧州ツアーのトッププロも出場しており、誇るに値する1勝です。
2010年の全米オープンを優勝したときのゴルフをもう1度取り戻したいと、昨年8月よりスイングコーチのケビン・カーク(Kevin Kirk)についてスイングの見直しにとりかかり、早くもその成果が出たようです。これで世界ランキングも104位の位置から46位へ上がり、4大メジャー大会やWGCの大会に参加することができます。
また、この勝利によって、今年秋開催されるアメリカ対ユーロ国対抗戦「ライダーカップ」に選手として自動選出される位置までポジションを上げ、監督補佐ではなく再び選手として出場する可能性が高まりました。オリンピック資格ランキングでも、現在2位のシェーン・ローリーを抜けば、アイルランドを代表して、東京オリンピックに参加できる可能性も出てきました。
しかし、彼は優勝後のインタビューの中で、何よりも実現したい目標として、「世界ランキング20位以内にまた戻りたい。そして2010年の全米オープン大会の時のように、メジャー大会で、もう1度サンデーバックナインで優勝争いをするチャンスをつかみたい。」と語っています。
マクダウェルは、今の世界ランキング50位以内の位置をキープし続ければ、今年4つのメジャー大会すべてに出場できます。彼が、サンデーバックナインで優勝争いに加われるか、そしてメジャー大会2勝目をあげることができるか、注目です。
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