ローリー・マキロイ(Rory McIlroy)が、来週2月10日に更新される世界ランキングで一位に返り咲きます。今週は、ランキング2位のマキロイも、1位のブルックス・ケプカ(Brooks Koepka)も試合に出場しませんが、ランキングの算定が、2年間の間に出場した試合とその成績をもとにおこなわれるため、2年前の1週分の成績が算定除外となったことによる順位の入れ替わりです。本当であれば、試合に出て優勝など好成績をおさめ、勝ち取るかたちで1位となるのが理想と思いますが、フィクションのような筋書きのない、真剣勝負のスポーツの世界ではたまに起こります。マキロイが、ランキング1位に戻るのは2015年9月以来のことです。
彼はとっては、昨年の「全英オープン」で予選落ちをしたことが大変なショックでした。このオープンは、彼の母国北アイルランドのポートラッシュ(Royal Portrush Golf Club)で68年ぶりに開催されたもので、その開催が決まったのは、2011年に全英オープンを優勝したダレン・クラーク(Darren Clarke)や、自分自身が2014年に優勝するなど、北アイルランド人の活躍が大きく影響したものでした。
この地元開催の大会には、かなり入れ込んで臨みましたが、初日の1番のティーショットがまさかのOB、初日はトータル8オーバーの79と大叩きをしてしまい、2日目も挽回できず、まさかの予選落ちをしてしまいました。
この敗退をきっかけに、自分のゴルフについて、メンタル部分を含めすべて見直し、発見した課題の解決に取り組んだ結果が、その後試合で2回の優勝を含みトップ10フィニッシュが9回という成績につながっていきます。
来週は米PGAツアーで、タイガーがホストを務める「The Genesis Invitational」に、マキロイ、ケプカ、そして現在ランキング3位のジョン・ラウム(Jon Rahm)が、揃って出場します。ケプカは怪我からの復帰がまだ万全とは言えませんが、ラウムは昨年より絶好調です。この3人がどんな成績を出すのか、これでまたランキング順位が変動しますので、非常に楽しみな展開となります。