アメリカの人気ゴルフ解説者で、歯に衣着せぬコメントで有名なブランデル・シャンブリー(Brandel Chamblee)は、昨日紹介したUSGAとR&Aが発表したレポートの中で指摘した「ここ数十年の間のドライバーの飛距離の伸びは、ゴルフというスポーツの成長、発展にとって悪影響を与えている。何か対策を打たなければならない。」という問題について、おもしろい提案をしています。
提案1 芝の刈り方を変更する。短く、時には模様を描いて刈られたフェアウェーは見た目も美しいのですが、ボールが落ちたあと転がりやすい。また、ラフももっと深いものにすれば更に転がりにくくなる。そして、グリーンを固めに仕上げれば、ラフから打ったボールはスピンが効かないから止まらない。飛距離のある選手でも、2打目でスピンを効かせるためにフェアウェーにボールを置こうするから、飛距離が抑えられる。というものです。
提案2 現在1ラウンドは18ホールで構成されているが、12ホールに短縮する。そもそもゴルフがイギリスではじまったときは、1ラウンド12ホールだった。全英オープン
が始まったころの1870年代は、12ホールで試合をおこなっていた。今、ゴルフ場建設に広い土地が必要、維持費も含めて費用がかかる。(昨日の当ブログ参照ください)また、各選手はプレーをもっとスピーディーに行いなさい。さもないとペナルティーを厳しく課していきますよというのが最近の流れであるならば、12ホール形式に回帰すべきである。
確かに、実現可能かどうか、すぐに結論づけるわけにはいきませんが、鋭い指摘だと思います。確かに、観るにもプレーするにも18ホールは長すぎます。全選手がすべてのプレーを終了するには丸一日かかり、自身でプレーするにしてもほぼ一日かかります。
ゴルフは、パー4のホールを基本にして、ちょっと長いホールを4つ、ちょっと短いホールを4つとしていますが、パー4もついでに10から4つにして、合計12ホール。悪くないと思いませんか?