今週の米PGAツアーは、お伝えしているように、タイガーがホストを務める「ジェネシス招待(The Genesis Invitational)」が開催され、本日が予選2日目となります。そのあとの予定となりますが、来週はメキシコの首都メキシコ・シティでWGC(World Golf Championships)の大会「メキシコ選手権(Mexico Championship)」が、開催されます。トッププレーヤーは、今週の大会終了後にカリフォルニアからメキシコに移動することになります。
この大会は、以前自動車メーカーのブランド「キャデラック」がついた大会としてアメリカ国内で開催されていましたが、キャデラックがスポンサーを降りたため、2017年より「メキシコ選手権」という大会名で、タイトルスポンサーがない形で、メキシコで開催されることになりました。メキシコの高地で開かれるため、空気がうすく空気抵抗が小さいので、いつもより飛距離が出て、ピンをデッドに狙う選手たちの距離感を狂わせます。
昨年の大会の優勝者は、ダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson)で、この優勝で彼は世界ランキング1位に返り咲きました。その後、4月のマスターズで2位タイ、5月の全米プロ選手権で2位、今年2月のサウジインターナショナルで2位となっていますが、優勝はなく現在ランキングを5位まで落としています。
世界ランキング1位のローリー・マキロイ(Rory McIlroy)も出場します。昨年の大会では、ダスティン・ジョンソンに次いで2位に入っており、相性はよさそうです。もし彼が優勝すれば、年に4回あるWGCの大会のすべてに優勝したことになり、またマスターズを前にして順調な仕上がりができていることになります。
日本人としては、昨年の日本ツアーでの実績により出場可能となった石川遼選手が出場します。彼はその次の週に開催される「ホンダ・クラシック(The Honda Classic)」にもエントリーしています。石川選手は、自国開催のオリンピック出場に強い意欲を見せているので、米PGAの大会で実績を上げて、世界ランキング順位をあげ、ほぼ松山英樹選手と今平周吾選手の出場が決まっている状況をなんとか打ち破りたい気持ちでしょう。
この大会の会場へのアクセスを改善するため、大会関係者は自動車配車会社ウーバーと提携したと発表しています。ひょっとしたら、タイトルスポンサーがない今の大会の状況をウーバーが将来変えてくれるかも知れません。