現在、メキシコで「WGCメキシコ選手権」が開催されていますが、同時に米ツアーの大会「プエルトリコ・オープン(Puerto Rico Open)」が、カリブ海の島国プエルトリコでプレーされています。WGCメキシコ選手権のほうは、世界のトップ選手が出場し競っていますが、「プエルトリコ・オープン」のほうは、メキシコ選手権の出場資格がない選手が出場しています。ですから、平たく言うと世界ランキング50位以内の選手が参加しない大会となります。
そうは言っても優勝すれば、賞金は通常の大会の約半額ではあるものの、米PGAツアーでの1勝とカウントされ、2年間のツアーカードも与えられます。ですからこちらも大会も目が離せない大会となります。この大会に、日本人選手として小平智選手が出場していましたが、カットラインに4打足らず、惜しくも予選落ちとなりました。
大会2日めを終えて、首位に4人の選手が並んでいますが、その中にビクター・ホブランド(Viktor Hovland)という将来非常に有望な、22歳のノルウェー人の選手がいます。彼はオクラホマ州立大学在学中の2018年に「全米アマ」のタイトルをとっています。
「全米アマ」のタイトルは、一流選手と呼ばれる選手のほとんどがもっており、ボビー・ジョーンズ、アーノルド・パーマー、ジャック・ニクラウス、フィル・ミケルソン、タイガー・ウッズなどの選手は当然のごとく所有しています。このタイトルは、ゴルフの才能を示す大きな指標と言えなくもありません。
ビクター・ホブランドは、昨年のマスターズで「ローアマ」のタイトルを獲得し、また「全米オープン」で12位に入り、その時の4日間のトータルスコア280は、いままでジャック・ニクラウスがもっていたアマチュア選手によるスコア最小記録282を59年ぶりに塗り替えました。着実に超一流プレーヤーに伍する成績をあげてきています。
いったいどんな選手なのか以下の動画をご覧ください。 とても人なつっこい顔の選手です。残りの2日間の決勝ラウンドのゆくえを楽しみにしましょう。