「WGCメキシコ選手権」は、パトリック・リード(Patrick Reed)の優勝で幕を閉じました。松山英樹選手は首位と5打差の6位タイ、今平周吾選手は61位タイ、石川遼選手は68位です。松山選手は、2月初旬の「WMフェニックスオープン」で16位タイ、先週の「ジェネシス招待」で5位タイですから、徐々に調子をあげてきており、近いうちに優勝するかもしれません。
優勝したパトリック・リードですが、WGCメキシコの前身の大会であるWGCキャデラックを2014年に優勝しており、WGCの大会としては2勝目となり、2018年のマスターズを優勝しており、メジャー1勝の選手です。
しかし、大きな大会に優勝しても、選手として人気が出ない、いやむしろ嫌われてしまう非常に珍しい選手です。その理由を端的に表しているのが、12月8日の当ブログで詳細を伝えている以下の動画です。
昨年末に開催されたタイガーウッズの大会「Hero World Challenge」に出場していたパトリック・リードは、首位に近い位置につけていた3日目、11番ホールのパー5で、ティーショットをウェストエリア(バンカーではない)打ち込んでしまいました。2打目を打つ前の彼の練習スイングが動画の中のものとなります。
明らかに、誰がみても、ボール後方の砂を2度にわたってクラブで取り除いています。スコアカード提出時、2打罰が課せられることに同意し、スコアを修正しましたが、本人は「意図的ではない。カメラアングルのせいでそう見えるのかもしれない。」と、決して非を認めようとしませんでした。それどころか、ゴルフ解説者が彼の行為をテレビで非難することを、弁護士を通して抑えようとさえしています。
映像でここまではっきり写された以上、この時に「本当に申し訳ない。ボール後ろの砂を取り除いてしまった。ボールをあるがままに打つというゴルフの基本ルールを犯してしまった。どうか許してほしい。」と素直に謝罪していれば、メディアやファンの彼に対する態度も少しは変わったかもしれません。
これまで、彼についてはいろいろと、よくないことがメディアで報じられてきていましたが、このゴルフの基本ルールを犯し、それを認めないという態度を改めないかぎり、今後彼がどれだけ優勝しようが、何回メジャー大会で優勝しようが、メディアやファンから愛され、尊敬される選手にはなれない というのが大筋の見方です。