今年は4月9日より開催されるメジャー大会「マスターズ」ですが、大会前にパー3コンテストをはじめいろいろな催し物が開かれます。その中に、マスターズの歴代チャンピオンが招かれる「チャンピオン・ディナー(the Champions Dinner)」があり、大会開始の前々日の火曜日にクラブハウスでおこなわれます。
そのディナーのホストは、前年大会の優勝者が務め、何を食べてもらうか、そのメニューを決めるのもホストの大切な役割です。今年は、昨年の大会で劇的復活をとげたタイガー・ウッズがその任にあたります。タイガーは、1997年、2001年、2002年、2005年と過去4度優勝していますので、今回が5度めのホスト役となります。
ことしのディナーで何を出すのか記者団に聞かれると、「私は南カルフォルニアで生まれ育ったので、大好きな(国境を接しているメキシコ料理の)牛肉、鶏肉を使ったファヒータや、(日系人が多く住んでいる土地柄から)寿司、さしみを出すつもりである。」と答えています。
基本的に魚を生で食べる習慣のないアメリカ人のタイガーが、寿司、刺身を小さいころから食べていたというのも驚きですが、マスターズのチャンピオン・ディナーに、それが供されると聞くと、日本人としては少しだけ嬉しくなりますね。
彼はまた、「1997年の大会を優勝した翌年のディナーでは、デザートとしてミルクシェーキを出したが、老齢となったサム・スニードやジーン・サラゼンが、戸惑いながら食べていたことが、今となってはいい思い出である。」と語っています。
もし、松山選手が、将来マスターズを優勝することがあれば、翌年のディナーメニューを考えなくてはなりません。もちろん、寿司・刺身を用意したいところしょうが、生魚なので周囲の抵抗がきついのも事実。しかし、タイガーが供した前例があるので、堂々と出すことが可能でしょう。板前さんに会場に入ってもらい、その場に握って皆に配れば、場が盛り上がります。いつか、こんな話題がニュースになることを期待しています。
(2018年のディナーの模様がYouTubeにアップされていましたので、雰囲気を味わってみてください。)