アメリカのPGAツアー「ホンダ・クラシック(The Honda Classic)」がフロリダ州で始まりました。来週の「アーノルドパーマー招待」、その次の週の「プレイヤーズ選手権」、その次の「バルスパー選手権」と4週続けて、フロリダ州を舞台にトーナメントがおこなわれるので、「フロリダ・スイング(Florida Swing)」と呼ばれ、その初戦となります。
この大会は、日系自動車メーカーのアメリカ本田(American Honda Motor Company)が、タイトルスポンサーとなって1982年から続いており、会場が現在のPGAナショナルに移ったのは2007年からです。
この大会は、先週大きな大会「WGCメキシコ選手権」があったため、トップ選手の多くは休養にあて、次週以降の大会に備えます。日本人選手としては、石川遼選手、小平智選手が参戦していますが、初日のプレーを終えて、石川選手6オーバー、134位タイ。小平選手10オーバー、144位(最下位)と大きく出遅れています。
いつもは暖かいフロリダですが、大会初日は気温がまったく上がらず、強い風も吹き多くの選手が苦戦しました。先週、プエルトリコ・オープンで初優勝し、絶好調のビクター・ホブランド(Viktor Hovland)も、7オーバーの77と大叩きしています。
欧州ツアーのほうは、中東オマーンで「オマーン・オープン(Oman Open)」が始まり、日本人選手として、川村昌弘選手が出場しています。しかし、5オーバー、77で134位タイと出だしでつまずいています。
この大会には、イタリア人選手2人が出場を予定していました。イタリアでは新型肺炎の患者が多く発生しており、選手のひとりが風邪のような症状を訴えたため、同じ部屋に泊まっていたもうひとりの選手とともに出場を辞退する様、オマーン保険省から要請を受けてしまいました。その後ホテルの部屋で隔離状態におかれましたが、大会開始直前に検査結果が陰性と判明し、急遽出場が認められました。コロナウィルスの影響が男子ゴルフ界にも広がってきています。
ちなみに、イタリア選手のひとりは、エドアルド・モリナリ(Edoardo Molinari, 39歳)選手で、2005年にはイタリア人として初めて「全米アマチュア」のタイトルを獲得しました。また、2009年には宮崎で開催される「ダンロップ・フェニックス・オープン」で優勝しています。2018年の全英オープンで優勝したフランチェスコ・モリナリ(Francesco Molinari)選手は、彼の弟になります。