中東のサウジアラビアで開催されている欧州ツアー「サウジ・インターナショナル」は、3日目を終えて、グラン・マクダウェル(Graeme McDowell)が首位をキープしています。3日目も5バーディー、1ボギーの4アンダーの66の好スコアでまわり、あと一日最終日を残すのみとなりました。
膝の怪我から復帰して第2戦目となるブルックス・ケプカ(Brooks Koepka)もそろそろ本調子に戻ってきそうです。3日目は、7バーディー、2ボギーの65のラウンドで、7位タイまで順位を上げてきました。首位のマクダウェルとは6打差あるので、優勝は非常に難しいとしても、もう少し順位を上げておきたいところです。
というのは、ケプカは現在世界ランキング1位ですが、もしこの大会で4位以下の成績で終わり、アメリカで開催されている「WMフェニックスオープン」に出場しているランキング3位のジョン・ラウム(Jon Rahm)が優勝すれば、ラウムが1位となり、昨年5月「全米プロ選手権」を優勝してからずっと維持してきたナンバーワンの地位の明け渡すことになります。
先週は、ケプカは試合がなく、ランキング2位のローリーマキロイ(Rory McIlroy)が米PGA「ファーマーズインシュアランスオープン」に出場し、優勝すればランキング1位に立てるはずでしたが、惜しくも3打差の3位タイに終わっています。ランキング上位選手のランキング算出ポイントが拮抗しており、週ごとの試合の結果で順位が入れ替わる状況がしばらく続きます。
また、サウジ・インターナショナルに参加している世界ランキング5位のダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson)は、首位と5打差の4位タイの位置なので十分優勝を狙えます。2週連続して米ツアーで予選落ちをしていたフィル・ミケルソン(Phil Mickelson)は、ケプカと同じ7位タイの位置にいます。
この大会には、急激に力をつけてきている、赤丸上昇中のタイ人選手ジャズ・ジェーンワタナノンド(Jazz Janewattananond)も参加しています。日本でもプレーしたことがある、舌をかみそうな長い名前の選手ですが、昨年12月にアジアンツアーのインドネシア・マスターズ、タイランド・マスターズを2週連続で優勝し、今年になって香港オープンで4位、シンガポール・オープンでは3位に入っています。予選ラウンドの2日間は、68、66と調子がよかったのですが、3日目の76と大叩きをしてしまい、47位タイまで順位を下げてしまいました。
日本人選手としてただひとり、この大会に参加している川村昌弘選手は、予選通過したものの、68位タイの位置で最終日を迎えます。すこしでも順位を上げておきたいところです。