今週の米PGAツアー「アーノルドパーマー招待」2日目でとても珍しいことがおこりました。初日65のスコアで首位に立ったマットエブリイ(Matt Every)選手ですが、2日目に初日のスコアより18打も多い83という大叩きをしてしまい、カットラインに一打足らずに予選落ちです。天国から地獄とはまさにこのことです。
エブリイ選手(36歳)は、この大会を非常に得意としていて、2014年、2015年に2年連続優勝していますが、米PGAツアーでの優勝はこの2勝のみです。彼は、2010年7月、アイオワ州のホテルでマリファナを所持していたため逮捕されたことがあることからも、いいときはすごくいい、でも悪い時はとことん悪いという精神面に波があり、薬物に依存しがちな性格の選手なのかもしれません。以下の動画は昨年の別の大会のものです。
また、この大会では世界ランキング10位のトミー・フリートウッド(Tommy Fleetwood)選手も予選落ちをしました。33試合連続で予選を通過し、現在プレーしている選手では一番長い記録でしたが、その記録も途切れました。イギリス人の彼(29歳)は、欧州ツアー5勝の実績がありますが、なかなか米PGAツアーで優勝することができません。
先週の「The Honda Classic」では、首位を追いかける展開の最終日最終ホール(パー5)で、バーディーでプレーオフへ持ち込め、イーグルで優勝という大事な、グリーンを狙った第2打目のショットを池に入れてしまい、優勝を逃してしまいました。それだけでも大変なショックなことですが、この試合のテレビ放送解説者から、「いくら欧州ツアーで勝っていても、世界最高の舞台である米PGAツアーで優勝しなくてはだめだ。」みたいなことを言われ、追い打ちをかけられていました。
フリートウッドは、世界ランキング10位の実力者だけあって、2018年の「全米オープン」では2位、昨年の「全英オープン」でも2位に入っています。アメリカが舞台の3つのメジャー(マスターズ、全米プロ選手権、全米オープン)で優勝し、解説者の鼻をあかしてやりたいところです。
米PGAツアーは、本当にドラマ満載です。
最後に、昨日のブログで書いた川村昌弘選手について
欧州ツアー「カタール・マスターズ」で初日5オーバー、135位と大きく出遅れましたが、2日め驚異の6アンダーで回り、ぎりぎりですが予選通過しました。あとは後半2日でどれだけ順位を上げることができかが大事になってきます。