マスターズ大会延期決定

マスターズを主催するオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Aususta National Golf Club)のフレッド・リドリー(Fred Ridley)会長は、アメリカ時間の13日(金)、新型コロナウィルスの感染が拡大する中、マスターズ大会を延期するすると発表しました。いつまで延期するのかは明言を避け、新型肺炎のリスクがなくなった時点でおこなうとしています。

米PGAツアーの方も、同日大きく動いています。開催中であった「プレーヤーズ選手権」は、初日のプレーの大部分を終了していましたが、大会そのものが中止となりました。当初は、2日め以降を無観客でおこなうとしていましたが、ウイルス感染拡大に向けさらに強い対策が講じられることになりました。併せて、次週以降のツアー3競技、「バルスパー選手権」、「WGCデル・マッチプレー」、「バレロ・テキサス・オープン」の中止も決まりました。

そして、その翌週に開催されるマスターズの延期が決定されたことになります。コロナウィルスの感染が今も拡大している現状、他のプロスポーツ競技団体の対応を考えると致し方ない判断です。しかし、毎年春を告げる時期に開催されるマスターズでは、各ホールで花が咲きほこり、選手のプレーに文字通り花をそえてくれるのですが、延期されることになると、花の美しさを味わえなくなって、少し寂しくなります。

話を日本に振りますが、本日18:00より、コロナウィルスへの対応を巡り、安倍首相の記者会見が予定されています。その中で、おそらく東京オリンピックの延期が発表されるものと思われます。大会関係者が内外に向け、繰り返し「オリンピックは予定通り開催する」と強調しても、それはいままで莫大な費用と人員をかけて準備してきた日本サイドの論理であって、参加各国からしてみれば、安全が完全に担保されなくては、選手を派遣することなど到底できません。オリンピックの開会式が7月25日であることを考慮すると、今が最終判断をする時期です。