新しいリーグ(Premier Golf League)創設の動きに対して、今度はブルックス ケプカが態度を表明しました。「新リーグには加わらない。ゴルフをたった48名だけでプレーしていくという構想が、自分には受け入れならない。」と
2月21日付の当ブログで紹介しているように、プレミア ゴルフ リーグに対して、すでにローリー マキロイが参加しないと反対の意を表明しているので、世界トッププレーヤーとしては2人めとなり、新リーグを創ろうとしている側にとっては、大きな痛手となります。
ケプカは、先月中旬に開催された「ジェネシス招待」の大会期間中に、新リーグ関係者と会い、詳しい話を聞いていましたが、自分の発言がいろいろな方面に影響を及ぼすことがないようにと、発言のタイミングを見計らっていました。トーナメントが今後4週間なくなってしまった現在であれば、発言しても構わないと判断し、自分の意見を表明したと語っています。
ケプカはさらに反対の理由として、「新リーグにトップ選手が移り、そちらに関心が移ってしまうと、自分が才能を認め、恐れている多くの優秀なPGAツアーの選手たちが、取り残されてしまう。スターというのは、ファンが観たいと会場に足を運ぶプレーヤーのことである。ツアーで優勝するそういうスター選手も、10年、15年もの間、一生懸命に努力してきたその結果優勝することができるのだ。だから、ファンは感動するんだ。私は、そういう選手を置き去りにして、新リーグに加わることはしない。」
彼自身、2012年にはQスクールの予選で最後まで残ることができず、米PGAツアーカードに手が届きませんでした。そのため欧州に渡り欧州の下部ツアーでプレーし、ツアーカードを入手しました。2014年に「トルコ オープン」で欧州ツアー初優勝し、その後ようやく米PGAのツアーカードを入手することができました。米PGAツアーに戻ってからは、みなさんご存じのように、メジャー大会で4勝し、世界ランキング1位(現在は3位)に上り詰め、トッププレーヤーとしての地位を確立しています。
ケプカもそうですが、多くの選手はさまざまなツアーを経験し、努力して這い上がってトッププロと呼ばれる地位を築いてきています。しかし、そういうバックグラウンドを考えずに、現在のトッププロ48人だけを、高額な移籍金と報酬で引き抜き、新しいリーグを創ろうとする。ちょっといいとこ取りが過ぎるのではないか? 48人に限定して、話を進めているが、次の世代のスーパースターは、世界ランキング125位以内の中に潜んでいるかもしれないぞ? と警鐘をならしています。