米PGAツアー コミショナーのジェイ モナハン(Jay Monahan)氏は、無期限で自らの給与を全額返上することを決めました。彼以外の役員は25%のカットとなります。
コロナウィルスの感染拡大をうけ、米PGAツアーでは多くのトーナメントが中止または延期となり、選手たちは働く場所を奪われ、無収入の状態が続きます。また、現段階ではその状態がいつまで続くのか、まったく先が見通せないなかで、選手の窮状を理解した上での判断と思われます。
通常、自らの経営判断に誤りがあり、業績が振るわなくなった場合に、経営最高責任者が給与を返上するということはありますが、コロナウィルスの蔓延という、自らの責任の範囲外である不可抗力の要因に対して、無期限で給与100%カットするという判断は、本当に「すばらしい」の一語に尽きます。
米PGAツアーのコミショナーとしての年収は、明確にされていませんが数億円レベルです。それだけもらっているのだから、しばらく無給となっても生活には困らないだろうという意見もありますが、モナハンさんとしてはその報酬をベースに日々の生活をしているわけで、そのお金が入ってこなくなれば、蓄えを取り崩して生活するしかありません。そうなれば、我々と同様に苦しい状況になります。
一日も早く、コロナウィルスが終息し、安全な状態で米PGAツアーのトーナメントが再開されることを切に願います。