US オープン開催延期

今年のメジャー大会「マスターズ」(4月開催)と「全米プロ選手権」(6月開催)の延期に続いて、6月18―21日の開催予定だった「全米オープン」の延期が決まったようです。大会を主催するUSGA(全米ゴルフ協会)は、まだ延期について正式な発表をしていませんが、主催者筋のはなしとしてニューヨークポスト紙が報道しています。

延期となりますが、開催場所についての変更はなく、今年の夏、ニューヨーク州のウィングド フット ゴルフクラブ(Winged Foot Golf Club)でおこなわれます。しかし、万が一のことを考え、ニューヨーク州の西隣ペンシルベニア州のオークモント カントリー クラブ(Oakmont Country Club)が代替コースとして検討されています。

アメリカでは感染拡大が続き、感染者の数が中国、イタリアを抜き、約86000人と世界第1位となりました。その感染者の半数近くが、ウィングド フット ゴルフクラブのあるニューヨーク州の住民です。開催される今年の夏までに、コロナウイルスの感染状況がどうなっているか、現時点ではまったく見通すことができません。そのため、代替コースの検討もおこなっています。なんとしても、「全米オープン」は開催するんだという大会関係者の気持ちが伝わってきます。

オークモント カントリー クラブは、過去に9回の「全米オープン」を開催した実績のある名門コースで、直近では2016年に開催され、その大会ではダスティン ジョンソンが優勝しました。また、2025年にも「全米オープン」の舞台となることが決まっています。

3つのメジャー大会が延期になるという異常事態となった今年の男子ゴルフ界ですが、今年最後のメジャー大会となる「全英オープン」については、イングランド ケント州のロイヤル セントジョージ(Royal St.George’s)で、7月16ー19日の開催予定で今のところ変更はありませんが、引き続きウォッチが必要です。