米PGAツアーは、コロナウィルスの感染拡大で、現在のところ5月21-24日開催の「チャールズ シュワブ チャレンジ(Charles Schwab Challenge)」がおこなわれるまで、すべての試合が、中止または延期となっています。また、この大会ですら感染の状況によっては中止となる可能性もあります。
この事態を受け、米PGAツアーは選手に救援の手を差しのべ始めました。選手は個人事業主で、スポンサー契約などは別として、試合がなければ収入を得ることができません。その期間が2か月以上に及べば、支払いが滞ったり、日々の生活に支障が出てきたりする選手も出てきます。
アメリカの税制上、米PGAツアーが選手に現金を支給することは認められていないので、今季獲得するであろう賞金金額をベースに、各選手が前渡金を請求し、支払いを受けることができることを含む対策を講じました。
選手以上に収入が不安定なキャディーについても、キャディー仲間でつくる基金に対して、支援金の請求ができるようにしています。ゴルフ界を選手と文字通り二人三脚で支えているキャディーの皆さんが、生活できなくてキャディーの職を辞めざるを得ないような事態にならないことを切に願っています。