ヨーロッパを除く国々から選抜された男子プロとアメリカ合衆国の選抜男子プロが、2年に1度チーム戦で戦う「プレジデントカップ(Presidents Cup)」が、2021年にアメリカで開催されますが、その世界選抜チームのキャプテンにトレバー イメルマン(Trevor Immelman 40歳)が選出されました。
「プレジデントカップ」は、昨年の12月にオーストラリアで開催され、タイガーウッズがキャプテンを務めるアメリカチームが、アーニーエルスが率いる世界チームを、最終日の劇的な逆転劇で打ち破りました。
アーニーエルスは、昨年の大会で初めてキャプテンを務め、少なくとももう1回は続けるとみられていましたが、突然の降板を発表し、今回のイメルマンの登場となりました。
トレバーイメルマンという選手は、アーニーエルスと同じ南アフリカ出身の選手で、南ア ツアーで5勝、欧州ツアーで3勝。米PGAでは2勝しています。その2勝のうちのひとつが、2008年の「マスターズ」の優勝です。
しかし、マスターズを優勝してからは、ツアー優勝がなく、手首、肘のけがにも悩まされていました。マスターズ優勝による5年間のシード権を失ってからは、米PGAツアーでプレーをしておらず、最近はテレビ解説者として活躍しています。どんな選手だったかご記憶がない人は以下の動画をご覧ください。
プレジデントカップは、ヨーロッパとアメリカの選抜男子プロが対戦する「ライダーカップ(Ryder Cup)」にならって1994年より始まった大会ですが、いままで11勝1敗1分けとアメリカチームが大きく勝ち越して、両者の実力の差は歴然としています。
ですから、国際チームのキャプテンになることは、負け続けている阪神の監督をやってくれと言われるようなもので、なかなか引き受け手が見つからないのが現状です。アメリカチームのキャプテンについても、タイガーウッズがもう一回務めるのか、別の選手になるのか現時点では明らかになっていません。