今年は、ヨーロチームとアメリカの男子プロが2年に一度戦う「ライダーカップ」が開催される年です。アメリカ ウィスコンシン州のウィスリング ストレイト(Whistling Straits)を舞台に、9月25―27日の日程でおこなわれます。
キャプテンは、ユーロ側がパドレイグ ハリントン(Padraig Harrington)です。「全英オープン」2勝を含むメジャー3勝、米PGAツアー6勝、欧州ツアー15勝の48歳の選手です。対するアメリカチームのキャプテンは、スティーブ ストリッカー(Steve Stricker)で、メジャーの優勝はありませんが、米PGAツアー12勝の選手(53歳)です。そして、プレーする選手は、ライダーカップランキング上位の選手と監督推薦の選手で構成されます。
この大会を主催するアメリカゴルフ協会(PGA of America)のトップが、最近ラジオ番組に登場し、ライダーカップについて述べています。ライダーカップもコロナウィルス感染防止の観点から無観客でおこなうことを検討している。しかし、大会の性格上観客なしでおこなうことはたいへん難しいのではないかと。
ライダーカップは、通常のゴルフトーナメントのような個人戦と異なり、団体戦として戦うので、観客はユーロチームを応援するかアメリカを応援するのかのどちらかです。その応援も熱狂的になる。その応援に選手も奮い立ち、すばらしいプレーで応える。それでまた試合が盛り上がっていく。そんな展開が毎回繰り返されています。
無観客でおこなうと経済的に非常に厳しくなるため、大会を来年に延期するという話もすくぶっています。さらに大きな問題は、各チームの参加選手を決めるライダーカップ ランキングが、現在試合がいっさいおこなわれていないため凍結された状態であることです。
米PGAは、6月8日からツアーが再開しますからランキングは動き始めますが、欧州ツアーのほうの再開見込みは7月末となっていますので、ライダーカップ開始まで2か月もありません。その短時間の中でベストな選手が果たして選出されるのかどうか懸念されます。
3月30日のブログでもすこし延べていましたが、ライダーカップは来年に延期となるかもしれません。どうも、コロナウィルスが終息し、観客をコースに入れても安全上問題ない時期になってから開催したほうがいいようです。
なお、ユーロチームのキャプテン、パドレイグ ハリントンですが、最近ツィッターでゴルフレッスンをしています。興味のあるかたは、ちょっとのぞいてみてください。