アフターコロナのトーナメント

米PGAは現地時間の12日(火)、ツアーを再開したあとのトーナメントがどう運営されるのかその詳細を発表しました。6月11日からスタートする「チャールズシュワブチャレンジ(Charles Schwab Challenge)」より実施されます。

まず、この大会にエントリーした選手とキャディーには、会場入りする前に自宅へ検査キットが送付されてくるので、検査して大会事務局へ送り返す。移動中の感染リスクを取り除くため、現地のホテルに到着したら再度検査をおこなう。その後は、毎日問診と検温をうける。この検査等を受けなければ、試合へ出場することはできない。

PCR検査の結果が出るには、通常1-2日かかるので、その間はコース、練習グリーン、ドライビングレンジで練習は可能だが、クラブハウス等施設への立ち入りは禁止。

大会が始まったのち、検査の結果が陽性と判明した選手は、プレーをつづけることはできない。選手は、連邦政府、州政府の安全基準にしたがって隔離されることになる。もし、予選を通過した選手が陽性反応となった場合、その選手には最下位の選手と同額の賞金が与えられる。

選手の家族は会場へ入ることができない。選手をサポートするコーチ、トレーナー、会場で店出しする用具メーカーなどは人数が厳しく制限され、ウィルス検査を受ける必要あり。

米PGAツアーは、ひとつの大会から翌週の大会会場まで飛行機をチャーターする計画で、ウィルス検査の結果陰性だった選手とキャディーは利用することができる。

プレーに関して、選手はキャディーとの接触を避けるため、バッグから自分で使うクラブを取り出し、自分で納める。カップインしたボールは自ら拾い上げること。そして、キャディーは、バンカーをレーキでならしたり、フラッグを持つことは許されるが、会場内各所に設置された消毒液で手をこまめに消毒すること。

また、トーナメントを安全に進行させるため、莫大な数の検査キットを使用するが、そのことが当地でコロナウィルス感染患者と必死に戦っている医療従事者の業務に支障が決してでないよう最大限の注意を払うとしています。

潤沢な資金を有する米PGAツアーでなくては、とてもできない周到なコロナウィルス対策です。6月11日の再開を楽しみに待ちましょう。