新聞、テレビ等の報道ですでにご存じとは思いますが、韓国LPGAツアーが再開し、韓国のメジャー大会「韓国女子プロ選手権」が昨日から始まりました。コロナウィルスが蔓延し、世界中のすべての男女のツアーが中断しているなか、先陣を切ってスタートです。まだ感染が続く米国のLPGAは、7月15日から始まるトーナメントが再開初戦となるので、本家よりも2か月早い再開となりました。
初日のリーダーボードを見てみると、参加している149人の選手はすべて韓国の選手で、海外から参加した選手はひとりも含まれていません。現在各国が課している渡航制限からすれば当然とも言えます。
いち早く韓国の女子ツアーが再開して気になるのが、現在停止したままの「世界女子ランキング」の順位です。ランキング事務局は、「世界女子ランキングの順位は停止したときの状態のままで当面は変動しない。」との声明を発表しています。
確かに順位を入れ替えると、試合をおこなうことができる韓国の選手だけがどんどん順位を上げ、ほかの国の選手には不利となってしまいます。来年のオリンピックの参加資格のベースにもなるだけに、妥当な判断だと思います。
しかし、予想されることは、米LPGAのツアーが再開したときに韓国人選手が大活躍するのではないかということです。最近は米LPGAで、韓国人選手の存在感は非常に大きくなってきています。先に再開した自国のツアーで実戦経験を積み、米国に乗り込んでくる。おそろしいことになるかもしれません。
今回初めて、韓国LPGAのサイトをみたのですが、驚くことにショットリンクシステムが採用されています。選手の一打一打が一目瞭然となるだけでなく、ボールの落ちた場所、そこまでの距離を測定し記録するので、あらゆる分析データの基本になります。このシステムは、米男子ツアーには採用されていますが、米女子には採用されていません。この点でも韓国女子ツアーは本家を上回っています。関心のあるかたは、以下のサイトのリーダーボードの選手名をクリックしてみてください。
https://www.klpga.co.kr/web/leaderboard/leaderboard.do?gameCode=2020050020
今日の一押しビデオは、米PGAツアーで活躍するチェソンハドレー(Chesson Hadley)選手とその息子の合作動画です。