米女子PGAツアーの再開は、7月16日からの「ダウ招待(Dow Great Lakes Bay Invitational)」からとお伝えしていましたが、現地時間5月15日に大会の中止が発表されました。無観客でおこなうとしても、選手、キャディーを含めすべての大会関係者の安全を確保したうえで、大会を運営することは困難であるというのが理由です。スポンサーのダウ(Dow)社は、現在5年間の大会スポンサー契約を結んでいますが、今回が中止となったため契約をもう1年延長することも併せて発表しました。
さらに、その翌週(7月23日から)にオハイオ州で予定されている「マラソン招待(Marathon Classic Presented by DANA)」も開催が危ぶまれる事態となっています。この大会はその前の週に、同じオハイオ州で開催される米男子PGAツアー「メモリアルトーナメント(The Memorial Tournament presented by Nationwide)と同様に、観客を入れて試合をおこなうことを前提に準備をすすめてきました。ジャックニクラウスがホストを務める「メモリアルトーナメント」が、観客を入れてどう運営されるかについては、5月11日のブログを再度ご確認ください。
コロナ感染防止の対策のため、いままでの大会に比べてかなりの追加費用がかかる上に、入ってくるお金はは間違いなく減少します。そのため、女子ツアーの「マラソン招待」は中止となる可能性が出てきました。
男子の大会は開催されて、女子の大会の開催が難しくなる大きな理由は、米PGAツアーは潤沢な資金を有しているため、あらゆるコロナ対策をおこなうことが可能であること。そして男子の大会は、女子とは比べものにならない放映権収入がテレビ局より入ってくるためです。
米LPGAツアーの再開時期については、まだまだいろいろ問題がありそうな状況なので、動きがあればまた紹介します。