アメリカLPGAツアーの再開時期については、再開初戦となるトーナメントの状況が流動的であると、5月17日のブログでお伝えしています。
LPGAツアーは、再開して今シーズンが終了するまでの期間限定で、出場する選手がキャディーを使わずに、自分でゴルフバッグを担いてラウンドすることをオプションとして認めるようです。専属契約を結んでいるキャディーのいる選手は別ですが、そうでない場合(多くの場合がそうでしょうが)は、あまりよく知らないキャディーと組むことになり、コロナウィルス感染リスクが高まるためです。選手の生命と安全を最優先に考えるLPGAツアーの判断としては理解できるところです。
しかし、LPGAツアーでキャディーとして働いているひと達からは、選手がこのオプションを乱用するのではないかと、はやくも懸念の声が上がっています。確かに、中堅クラス以下の選手、ツアーに参戦して間がない選手にとっては、感染リスクの問題もありますが、それよりも収入が少ないので、経費をできるだけ抑えたいという気持ちが強く働きます。LPGAでキャディーを雇う費用は、一試合あたり約1300-1400ドルが相場です。認められるのであれば、アマチュア時代にずっとそうしてきたように自分でバッグを担ぎたいと選手が考えても不思議ではありません。
米LPGAが認めたオプションは、流れとして日本で女子ツアーが再開したときにも認められると推測されます。市場規模が米LPGAよりずっと小さい日本の女子ツアーで、もしそういう事態になれば、現在ツアーの再開を心待ちにしている女子ツアーキャディーの皆さんにとって、更なる追い打ちとなりそうです。