コリン モリカワ選手 記録達成に向けて

コリン モリカワ(Collin Morikawa)選手については、昨年の11月23日のブログで紹介しましたが、名前からわかるように日系選手です。昨年カルフォルニア大学バークレー校を卒業したばかりですが、すでに米PGAツアーで1勝をあげ、その後も躍進が続いています。

ツアー再開の初戦で、現在開催されている「チャールズ シュワブ チャレンジ」でも、3日めを終了して、首位と1打差の2位タイと絶好の位置につけています。ローリー マキロイ、ジョン ラウム、ブルックス ケプカ、ジャスティン トマス、ダスティン ジョンソンと世界ランキングトップ5を含む上位の選手が軒並み出場している中で、世界ランキング44位の彼の活躍は見事と言わざるをえません。

フットボール選手やバスケットボール選手のような体格の選手によるパワーゴルフが全盛の昨今にあって、モリカワ選手は身長175センチ、体重72キロとけっして恵まれた体格ではありません。

ドライバーの平均飛距離297.7ヤードは、ツアー選手中108位です。しかし、ストローク ゲインド アプローチ ザ グリーン(Stroke Gained, approach the green)が4位、ストーク ゲインド ティー ツゥ グリーン(Stroke Gained, tee to green)が8位です。

ストローク ゲインドとは、その大会に出場している選手の平均に対してどれくらい優れているかを数値化したもので、この2つのデータから言えることは、ティーショットで確実にフェアウェーをとらえ、アプローチショットで確実グリーンをとらえる技術がとても優れていることを示しています。

そのモリカワ選手が、いまとても大きな記録に向けてプレーを続けています。プロ選手になって米PGAツアーの試合に出場していますが、まだ1度も予選落ちをしていません。その記録は「チャールズ シュワブ チャレンジ」の予選通過で21試合となりました。

記録がはっきりしている過去30年の間で、プロ転向後米PGAツアーの大会での連続予選通過記録を持っている選手は、誰あろう、あのタイガーウッズ選手です。そしてその記録は25で、モリカワ選手はあと4試合予選通過すればタイガーに並び、もう1試合予選通過すればタイガーの記録を破るという偉業の達成となります。

記録がせまってくる1試合ごとに、周囲から言われ、自分でもいやがおうでも意識せざるを得ない状況になり、プレッシャーがどんどん大きくなっていきます。そのプレッシャーにつぶされることなく、頑張ってほしいと思います。

アメリカ生まれのモリカワ選手は、日本語は話せずテニスの大阪選手レベル以下のようですが、顔立ちは日本人です。米PGAツアーで活躍する彼を応援していきたいと思っています。