今週のRBCヘリテージ

米PGAツアー再開後第2戦「RBC ヘリテージ(RBC Heritage)」は、サウスキャロライナ州ヒルトンヘッド島にあるハーバー タウン ゴルフリンクス(Harbor Town Golf Links)で18日より開催されます。

このコースは、18番グリーンの後方ある赤白ストライプの灯台がランドマークとして有名で、2018年の大会では小平智選手が米PGAツアー初勝利をあげました。例年は、「マスターズ」の翌週に予定されている大会なので、世界ランキング上位の選手の多くは休養にあてることが多いのですが、ことしはトップ選手がこぞって参加しています。

松山英樹選手も出場し、予選ラウンドを世界ランキング5位のダスティン ジョンソン(Dustin Johnson)と、昨年の全米オープン覇者でランキング17位のゲーリー ウッドランド(Gary Woodland)と一緒に回ります。申し分のない相手です。

松山選手は、今シーズンコロナウィルスでツアーが中断するまで、2月の「ジェネシス招待」では5位タイ、翌週のWGCメキシコで6位タイと、徐々に調子を上げてきていました。3月12日初日を終わったところで大会中止が決まった「プレーヤーズ選手権(the Players Championship)」では、初日を9アンダーのコースレコードタイで回っています。この好調な流れに完全に水をさされた格好となりましたが、ツアー再開後どんなプレーを見せてくれるのか、非常に楽しみです。

また、先週プレーオフで惜しくも敗れたコリン モリカワ(Collin Morikawa)選手ですが、トニー フィナウとジム フューリックとのラウンドです。フューリック選手は今年5月12日に50歳となり、シニアツアーの大会も視野に入れています。

米PGAツアーを長年観ていると、信じられないような試合展開に遭遇することが何度もあります。今週の「RSBヘリテージ」で、先週の試合でわずか1メートルのパットを2度もはずして負けてしまったモリカワ選手が、くやしさをばねに、何かドラマを演じてくれそうな予感がします。もちろん個人的な希望的観測にすぎないのですが、そう思って試合を観戦すると楽しみが倍増します。

先週の試合では、最終日に74を叩いて失速し、32位タイにおわったローリー マキロイですが、ラスベガスのブックメーカーの予想では、今週も優勝候補ナンバー1に推されています。

また、先週の下部ツアーの試合にエントリーして、波紋を広げたビジェー シン選手(57歳)はこの大会に出場し、アーニー エルス(50歳)、ベルンハルト ランガー(62歳)と予選ラウンドを回ります。3人の年齢に目をやると、何か米PGAツアーの思いが感じられるような組み合わせです。

昨年の大会のハイライトは以下の動画で。