観客を入れておこなわれるメモリアルトーナメント

米PGAツアー「RSBヘリテージ」の最終日ですが、悪天候のため長い間中断し、このブログを書いている日本時間午前8時30分の時点では、どうやら勝敗の行方は月曜日に持ち越しとなりそうです。

この大会は、観客をコースに入れない無観客試合として開催されていますが、2日め出場選手の中からコロナウィルス感染者が出ました。幸いなことに、その選手と初日一緒に回った選手を含め、接触者の中からあらたな感染者は出ていません。

ツアーの今後の予定は、

6月25-28日 トラベラーズ選手権

7月2-5日 ロケット モーゲジ クラシック

7月9-12日 ワークディー チャリティー オープン

の3試合が無観客で開催され

7月16-19日 メモリアルトーナメント

以前よりお伝えしているように観客を入れて開催されます。

その後の試合

7月23-26日 3Mオープン

7月30日―8月2日 WGC-フェデックスセントジュード

8月6-9日 全米プロ選手権

については現在のところ無観客で開催される予定です。

「メモリアルトーナメント」ですが、5月11日のブログでお伝えしたように、限られた数の観客をコースに入れ、コロナウィルス感染防止のためのさまざまな予防措置を講じて行われます。とはいうものの、コロナウィルス蔓延後はじめて観客を入れておこなうので、主催者側にはプレッシャーがかかります。また、今週の大会では出場選手の中から感染者が出ました。選手と観客の安全を担保した上で開催するために一層のプレッシャーがかかります。

しかし、「メモリアルトーナメント」の前週おこなわれる「ワークディーチャリティーオープン」は、「ジョンディアクラシック」が中止となって急遽開催が決まった大会で、「メモリアルトーナメント」と同じコースでおこなわれます。そのため開催コースの「ミュアフィールド(Muirfield Village GC)」では、1回無観客の試合をおこなったのちに、観客を入れて試合を開催することになり、いきなり観客を入れてトーナメントを開催するよりもいろいろと準備をすることが可能となります。

ミュアフィールドでは、観客は入場時にはマスク着用が義務付けられますが、中に入って家族、友人と一緒にいるときにはマスクをはずしても構いません。入場者数は大会期間中、8000人と限定され、各ホールでも最大の観客数が決められており、それ以上集まった場合係員が、分散するように指示を出します。

プロスポーツが、アフターコロナ後、いやウィズコロナの時代に、いつまでも無観客でおこなっていくには、採算面、ファンの満足度などの面で問題があります。「メモリアルトーナメント」がどのような大会になるのか、注視していきましょう。