ライダーカップ延期に

今年9月にアメリカで開催される、ユーロ国とアメリカが2年に1度競う「ライダーカップ(Ryder Cup)」の開催について、無観客でおこなわれるのであれば意味がないと、ローリー マキロイ選手をはじめトップ選手の多くが延期を求めていること。6月11日のブログでは今年のライダーカップは、反対意見をよそに予定どおり開催が決定したとお伝えしました。

しかし、どうやら延期となるようで、近々に正式に発表があります。イギリスの新聞ガーディアンの電子版が伝えています。

大会を主催するPGAアメリカ(PGA of America)と欧州ツアー(European Tour)は、チーム対抗戦という大会の性格上、最初から無観客でおこなうことは考えておらず、1日25,000人の観客を入れておこなうことを前提に、開催されるウィスコンシン州の衛生当局を交えて調整を続けてきましたが、コロナウィルスの感染がまだおさまっていない状況、アメリカがおこなっている入国制限、入国後の自主隔離の問題などの理由から、来年に開催の延期が決定されたようです。

しかし、2021年には、2年に1度アメリカと国際チーム(欧州以外のすべての国)が対戦する「プレジデントカップ」があり、この大会とかぶってしまいます。そのため、米PGAが主催する「プレジデントカップ」のほうは、2022年に延期されることになりそうです。

米PGAツアーは、コロナ感染拡大後6月11日から再開し、2試合を消化しました。無観客で開催され、ファンはテレビだけでの観戦となりますが、試合の内容が非常に充実していて、コースに観客が入っていなくても十分に楽しむことができます。

しかし、ストロークプレーではなくマッチプレー形式で、チーム対抗戦でおこなうライダーカップでは、コース内で選手のプレーに一喜一憂するファンの存在は欠かせません。選手のほうも応援を力にかえてすばらしいショットを放ったり、相手チームファンの心ない言葉に動揺してミスを犯したりします。でも、それは「ライダーカップ」という大会の重要な要素でもあります。

おそらくコロナの問題が落ち着いているであろう来年、限られた人数の観客を入れた熱い戦いを楽しみにしましょう。