米PGAツアーは、コロナによる中断から再開して3試合を消化しました。しかし、まだタイガー ウッズ(Tiger Woods)の姿はありません。次週7月2-5日に開催される「ロケットモーゲジクラシック(Rocket Mortgage Classic)」にも彼はエントリーしていません。
タイガーがいつツアーに戻ってくるのか、メディアではいろいろ予想が流れていて、もっぱら7月16-19日に開催される「メモリアル トーナメント(the Memorial Tournament)」ではないかと。
ジャック ニクラウス(Jack Nicklaus)がホストを務めるこの大会で、彼は過去5回優勝し、コースとの相性がいいことが一番の理由です。また、米PGAの大会はコロナによる中断後、すべての試合が無観客で開催されてきましたが、この大会は初めて限られた数の観客を入れて行われます。いままでプロになってから無観客でおこなわれる試合を経験していないタイガーにとっては、ファンの歓声に包まれた環境のほうが、復帰には都合がいいかもしれません。
ツアーへの復帰とともに重要なことは、ジャック ニクラウスがもつメジャー大会優勝回数18回に、あと3つ15回と迫っているタイガーにとって、メジャー大会「全米プロ選手権(PGA Championship)」への出場はどうしても日程よりはずすことはできません。この大会は今年5月から延期され、8月6-9日の日程になっています。
なので、あと2か月後の8月6日までにベストなコンディションにもっていけるよう、出場する大会を選んでいく必要があります。また、「全米プロ選手権」は無観客で開催されるので、もちろん無観客試合に慣れておくことも必要になってきます。
タイガーについては少し気がかりな点があります。彼がコロナによってツアーが中断する前、最後に出場した大会は2月の「ジェネシス招待(The Genesis Invitational)」でした。自分がホストを務めるこの大会で、予選通過という最低限のプレーはしましたが、土日に76,77と大きく崩れ、最下位で終わっています。体のどこかを痛めたのか、あるいは回復していた怪我が再発したのではないかと、ファンを心配させるような成績です。
8月の「全米プロ選手権」のあとのメジャー大会は、9月に「全米オープン」、11月に「マスターズ」が予定されています。「マスターズ」では、昨年の大会で優勝しているので、連覇をかけて臨むことになります。
そして、タイガーはあと1勝すると、サム スニードと現在ふたりで持っている米ツアー通算優勝回数82回を抜いて、83回として単独1位となります。タイガーが出場する試合のすべてからほんとうに目が離せません。