米PGAツアー「ワークディチャリティーオープン(Workday Charity Open)」は、3日目のプレーを終了しました。
首位に立ったのは、世界ランキング5位のジャスティン トマス(Justin Thomas)です。昨年秋に韓国でPGAの大会が開催された「CJカップ」で優勝し、今年になって最初の大会「セントリー トーナメント(Sentry Tournament of Champions)」でも優勝しています。もし、この大会で優勝すれば、今季3勝目、ツアー通算13勝目となります。彼は、おとうさんもおじいさんもプロゴルファーという環境で育ちました。おじいさんは、ベン ホーガン、アーノルド パーマー、ジャック ニクラウスといった選手とプレーをした経験があり、全米シニアオープンでは3度予選通過しています。
2打差の2位には、ビクター ホブランド(Viktor Hovland)がつけています。今季がルーキーイヤーですが、オクラホマ州立大学の学生の時に、「全米アマチュア」のタイトルをとった逸材で、今年2月の「プエルトリコ オープン」で早くも1勝しています。厳しい勝負の世界に身を置いているのですが、いつも笑顔を絶やさない童顔で、人気上昇中です。
首位と3打差の3位には、日系アメリカ人のコリン モリカワ(Collin Morikawa)がいます。初日2日目を65、66で回り首位をキープしていましたが、3日め72のパープレーとスコアを伸ばすことができず、後退してしまいました。最終日なんとかスコアを伸ばし優勝してほしいと思います。優勝すれば、ツアー再開初戦でプレーオフの末に敗れたくやしさを晴らすことができます。
ホブランドとモリカワは、この大会で優勝したほうが、今季2度めの優勝を飾ることになり、今季の新人王(Rookie of the year)の最有力候補になります。
もうひとり、決してあなどれない選手がいます。首位と5打差の4位タイの位置につけているケビン スリールマン(Kevin Streelman)という41歳の選手です。先々週の「トラベラーズ選手権」では2位に入っています。身長178センチ、体重79キロと非常に小柄な選手で、米PGAツアーで2勝しかしていませんが、前回優勝したときには、最終日の12番から18番ホールまで7連続バーデイーを奪っています。この最終日バックナインの爆発力をまた再現できれば、5打差も跳ね返すことができます。
最終日の試合ですが、悪天候が予想されるため、1番と10番の2手に分かれ、スタート時間を早めて開始されます。日本で朝が来た時間にはもう試合が終了しているはずなので、朝起きたら、勝敗の行方をチェックしてみてください。