米PGAツアー「ワークディチャリティーオープン(Workday Charity Open)」最終日、コリンモリカワ(Collin Morikawa)が、プレーオフ3ホール目でジャスティントマス(Justin Thomas)を破り、見事優勝しました。
パー5の15番ホールで、ティーショットを右の深いラフに入れ、2打目がわずか数十ヤードしか飛ばず、パーであがったモリカワに対して、2オン1パットのイーグルであがったジャスティントマス(Justin Thomas)は、この時点で3打差をつけ、勝負ありという流れでした。
しかし、勝負とは本当に分からないもので、ジャスティンは残りの3ホールでボギーを2つも叩き、モリカワは3ホールを1バーディーとして、プレーオフに突入しました。
プレーオフ1ホール(18番、パー4)めは、ともに2オンしましたが、両方とも距離のあるパットを残しました。横長のグリーン上で50フィートを残したトマスが先に打ち、信じられませんがこの長い長いパットを沈めてしまいます。これでまたもや勝負あったと誰もが思いましたが、モリカワは24フィートのパットを、ラインをしっかり読んで入れ返します。
プレーオフ2ホール(18番)めはふたりともパーで上がり、10番(パー4)に移っておこなわれたプレーオフ3ホールめで、ジャスティンが打ったティーショットは、右の林の中の木の根元に止まり、グリーンを直接狙うことができません。2打めをフェアウェーに戻しただけで、3オンし、パーパットをはずしてしまいます。それに対してモリカワは、きっちり2オン2パットのパーとして、ジャスティンを振り切り、ルーキーイヤーにしてツアー2勝目を挙げました。
勝敗の分かれ目となったのは、おそらくプレーオフ1ホールめです。ジャスティンは50フィートもの長いパットを入れて大きく流れを引き寄せましたが、ホリカワは15フィートのパットを入れ返してみせます。これで断然ホリカワが有利な流れができました。
ジャスティンの50フィートのパット
ホリカワのパット
これでホリカワは、コロナによる3か月の中断を経て再開した米PGAツアーの最初の試合「チャールズシュワブチャレンジ(Charles Schwab Challenge)」のプレーオフで、ダニエルバーガー(Daniel Berger)に敗れたときの「借り」をしっかり返した形です。本当にメイクドラマです。これだから米PGAから目が離せません。