現地時間7月24日(金)の夜、米PGAツアーはツアーでプレーする選手に対してEメールを送付しました。
その内容は、即日発効する措置として、米ツアーの大会に出場する選手に対して、アメリカ入国時に課せられている2週間の自主隔離が、ホワイトハウスの決定により免除されるというものです。来週開催される「WGC-フェデックスセントジュード招待」と再来週開催されるメジャー大会「全米プロ選手権」を前にして、出場資格を有するアメリカ以外の選手に対する配慮です。免除される理由として、各大会期間中は主催者によって、毎日選手にPCR検査をおこなうなど徹底した感染防止対策が講じられるためだとしています。
適用されるのは、選手以外にキャディー、コーチ、トレーナーのみで、配偶者、家族、友人は対象外となるので、アメリカに入国する際は2週間の自主隔離が必要となります。この決定は、今後米PGAツアーの大会に参加する選手にとっては、無駄な2週間を過ごす必要がなく、格段にプレーしやすい環境になります。
しかし、アメリカでプレーした後、自国に帰国した際は当然その国の規則に従う必要があります。日本はアメリカに対しては、入国後2週間の自主隔離を要求していますので、日本に帰ってきたときは、その規則に従わなくてはなりません。
それでも、メジャー大会を含む米PGAツアー競技に参加をする機会を、世界中の有資格者に保証するという意味では、アメリカ政府の決定はすばらしいと思います。
この決定は、アメリカに住んでプレーしている松山英樹選手には関係がありませんが、来週と再来週の大きな大会に、世界ランキング上位者として参加資格を有する今平周吾にはチャンスが到来したことになります。さて、彼はどう判断するのでしょうか?