「メモリアルトーナメント」が一転無観客試合に変更

今週の米PGAツアーは、「ワークデイチャリティーオープン(Workday Charity Open)」がオハイオ州ダブリンにあるミュアフィールドGC(Muirfield Golf Club)で開催されます。そして、来週はジャックニクラウスがホストを務める「メモリアルトーナメント(the Memorial Tournament presented by Naionwide)」が、会場を移さず同じコースでおこなわれます。

「ワークデイチャリティーオープン」は、今週予定されていた大会が中止となったため、急遽スポンサーを捜して開催が決定したものです。スポンサーはすぐ見つけることができても、コースのほうはツアーレベルのセッティングをする必要があり、すぐに受け入れてくれるコースがなかったため、次週に大会を予定しているミュアフィールドGCでおこなうことになりました。

「ワークデイチャリティーオープン」は無観客試合として開催されますが、「メモリアルトーナメント」のほうは、何度かこのブログで紹介していたように、最善のコロナ感染予防対策を施した上で、限られた人数の観客を入れて試合をおこなうように、数か月前から主催者側が周到に準備をおこなってきました。(5月11日ブログ参照ください)開催について最終権限をもつ州知事の承認も受けていました。

しかし、昨日になって米PGAより、「メモリアルトーナメント」を無観客でおこなうと発表がありました。再開後いままでおこなわれた4試合については、選手・キャディー他大会関係者のみ、PCR検査を受けたのちに会場入りを許されていましたが、陽性反応者が想定以上であったことが理由としてあげられます。

きわめて限られた人数の人間に、徹底した感染防止対策を施した上で大会を運営しても、感染者が発生する。それなのにPCR検査をおこなっていない観客を、1日8000人(昨年の実績の約4分の1)入れて、4日間トーナメントをおこなえばどのような事態になるのかまったく予想がつきません。

「メモリアルトーナメント」を無観客試合に変更したのは、大会関係者・観客の生命と健康を最優先に考えた結果です。まだまだ、ウイズコロナ時代のプロスポーツの運営は暗中模索の状態が続きます。