米LPGA再開

コロナウィルスの感染拡大で長い間中断していた米LPGAもようやく今週よりトーナメントがスタートしました。無観客試合として、スポンサーがない、今年が初めての大会となる「LPGA Drive On 選手権」が、オハイオ州で始まりました。

この試合より本格的に米ツアーに参戦する河本結も初日のラウンドを2アンダーで終え、首位と4打差の好位置につけています。現在まだ試合はおこなわれていますが、今のところは8位タイの成績となります。

ツアー再開を受け、米LPGAはひとつのルール変更をおこなっています。それは、選手がキャディーをつけず、自分でゴルフバッグを担いだり、ゴルフカートを自分で引っ張ることを認めたことです。理由は、感染防止のためにゴルフ場に所属するキャディーの使用を禁じたことと、ツアーが中断し収入の道が途絶え金銭面に苦境に陥っている選手の負担を軽減するためです。

キャディーをなりわいとしている人たちにとっては厳しい決定ですが、ツアーとして守るべき優先順位が高いのは、やっぱり選手のほうかもしれません。選手もまた、アマチュア時代のように、自らバッグを担いで、距離をはかり、パットラインを自分で読むプレーにひさびさに戻ることになります。

今後の米LPGAですが、来週は同じくオハイオ州で「マラソンクラシック」が開催され、その翌週からは、欧州ツアーとの共催競技が組まれており、舞台をスコットランドに移します。

8月13-16日「スコットランドオープン」が開催され、その翌週はいよいよ

8月20-23日の日程で「全英女子オープン」となります。

渋野向日子は、この2つの試合に出場し、全英では連覇をかけてプレーすることになります。渋野のプレーに期待しましょう。

渋野さんですが、マスコミに渋野節炸裂!とかなんとかはやしたてられ、試合後のインタビューでは、おもしろく表現しよう、おかしく表現しようという意識がどうも強いように感じます。あなたはプロゴルファーで、42年ぶりに女子ゴルファーとしてメジャーを優勝し歴史を塗りかえた人物で、今後の活躍をわれわれゴルフファンはとても期待しています。人を笑わしてなんぼのお笑い芸人とは違うので、たとえば、全英オープンの最終ホールで優勝を決めたあのパットのように、プレーでファンを喜ばせ、うならせることにぜひ努力してみてください。