いよいよ本日、「スコットランド女子オープン」がスタートします。すでに組み合わせが発表されていて、その組み合わせから主催者側の意図・おもいが伝わることがあります。
渋野日向子が、予選ラウンドの2日を、カトリーナ マシューとエステーラ ヘンスリートと3人でまわります。カトリーナ マシューは地元スコットランド人で、この大会に過去2度優勝し、2009年には「全英女子オープン」で優勝している、現在50歳のベテランプレーヤーです。そして、昨年9月には欧州選手とアメリカ人選手が競う「ライダーカップ」の女性版ともいえる「ソルハイムカップ」のキャプテンをつとめ、欧州チームを優勝に導きました。欧州女子ツアー界の重鎮ともいえる選手です。もうひとりの同伴競技者エステーラ ヘンスリートは、渋野と同じ年齢で、欧州ツアーですでに1勝している有望なドイツ人選手です。
カトリーナ マシューは、もう50歳なので優勝を本気で狙いにいくという戦い方はしないと思います。昨年笑顔を振りまきながら、初出場で「全英女子オープン」を優勝した渋野日向子という選手がどういった選手なのか、どういったプレーをするのか、一緒にまわりながらじっくり見てみたいという気持ちではないでしょうか。本人が一緒に回りたいと主催者側に希望を伝えたのかもしれません。
渋野日向子としては、将来欧州も含めて海外でプレーしていく計画をもっているので、なかなか知り合いとなること難しい人と、知り合いになれる絶好のチャンスです。いろいろとアドバイスをもらえるかもしれません。ビジネスマンどおしのような名刺交換はしないにしても、今後やりとりができるように丁寧に自己紹介をしておくといいのではないでしょうか。
今回の大会は、完全なコロナウィルス対策を施して運営されています。無観客試合として開催され、会場には選手・キャディー・大会関係者・メディア関係者のみ入場が許され、入場を許されたものは、ゴルフコース・練習場・隣接するホテル以外の場所へ行くことが厳しく制限されます。また、毎日ウィルスチェックを受けます。
そんな中、カトリーナマシューだけは自宅がコースから近いので自宅から毎日通うことが特例として許されました。ただ、自宅に同居している2人の娘とペットは自分の実家に移動し、家族との接触は避けることを条件として。 「スコットランド女子オープン」のスタートが待ちきれません。