フィル ミケルソンは、今年6月16日に50歳になりました。そして、今週やや変則的ですが、8月24―26日(月―水)の日程で開催されているシニアツアーの大会「チャールズ シュワブシリーズ@オザークナショナル」に初めて出場し、初日を10アンダーの61で回り、単独首位に立ちました。2日めもこのブログを書いている8番ホール終了時点では首位を保っています。
ミケルソンは先週レギュラーツアーのプレーオフ初戦「ノーザントラスト」で予選落ちをしたため、次戦に進むことができるフェデックス順位内に残ることができず、彼の今季シーズンは終了してしまいました。
しかし、ミケルソンとしてはシーズン終了後の、9月17-20日に開催される今季2つめのメジャー大会「全米オープン」に出場する資格(世界ランキング70位以内、いつもは60位以内であるが今年はコロナのため特例措置)を有しているため、ゆっくり休養している間はなく、試合勘を失わないために、今回のシニアツアーの大会に出場することを決めました。
ミケルソンは、いままで4大メジャー大会のうち、「マスターズ」「全英オープン」「全米プロ選手権」は制していますが、唯一「全米オープン」のタイトルを持っていません。このタイトルを取れば「キャリアグランドスラム」を達成するという偉業になるのですが、いままで27回「全米オープン」に出場し、2位に6回(歴代1位)もなっていながら、どうしても勝てません。
年配のファンの記憶に残っている2位と言えば1999年の大会で、ペイン スチュアートに一打差で破れたときのものです。優勝したスチュアートは、その2か月後に飛行機事故で帰らぬ人となりました。
ミケルソンにとっては、今回の出場がおそらく最後の挑戦となるでしょう。来年以降レギュラーツアーで優勝すれば参加資格は手に入れることできますが、50歳を越えてしまうと体力的にとてもむずかしくなってきます。
来月開催される「全米オープン」では、ベテランミケルソンのプレーに注目です。