米LPGA今後のスケジュール

米LPGAは、先々週「スコットランド女子オープン」と先週「全英オープン」を終えて、アメリカに戻ってきます。今週は、「ウォルマートNWオーカンザス選手権」が、アーカンソー州のピナクルカントリークラブでおこなわれます。2018年のこの大会で、畑岡なさは米LPGAツアー初優勝を飾りました。また2012年の大会では、宮里藍も優勝しています。

日本人でこの大会に出場するのは、畑岡なさ、野村ハル、上原彩子、河本結、山口すず夏の5名となります。上原以外の選手は先週「全英オープン」に出場しているので、悪天候の中のプレーと移動で疲れが少し残っているかもしれません。上原はコロナによる中断から米LPGAが再開し初めてのプレーとなります。昨年の上原の米LPGAでの成績は、22試合に出場して最高位は11位タイ、昨年の「全英女子オープン」では21位タイに入っています。

米LPGAの今後の予定は、来週は試合がなく、再来週(9月10日~)いよいよ今年2つめとなるメジャー大会「ANAインスピレーション」がカリフォルニア州で開催され、渋野日向子が出場します。この大会は例年4月に開催されますが、新型コロナの影響で9月に延期されました。

渋野は、先週予選落ちをしたのち、日本には戻らずアメリカに移動し、アメリカ国内で調整中です。彼女は、今年は日本国内の大会を含め出場した3試合ですべて予選落ちをしているため、予選通過が絶対条件というかなりのプレッシャーを感じながらのプレーとなりそうです。

出場する試合が2試合ともメジャー大会なので、優勝するということは非常に難しいと思います。渋野選手は5つメジャー大会に優勝すること(キャリアグランドスラム達成)を目標にかかげていますが、女子のメジャー大会は過去の歴史の中で変遷しており、すべてのタイトルをとったという認定がむずかしいのですが、LPGAが認めているのは今までにわずかに2人のみです。

これをわかりやすく男子ゴルフ界で考えてみれば、ジャック ニクラウス、タイガー ウッズ級の選手になることを意味します。これはとてつもなく大きな目標です。ですから、2-4年のうちにもうひとつメジャータイトルが取れれば本当に「大成功」として、3つめを目指すかどうかはその時になって考えてみるというのはいかがでしょう?