いよいよ今日からはじまる「全英女子オープン」ですが、主催するR&Aは今週の月曜日に出場選手あてにメッセージを発しています。
その内容は、週間天気予報によると、今大会中40マイル/時を超える強風が吹くことが予想されるため、大会開始の時点では、グリーンの速さを遅く(スティンプメーター9.5)にセッティングする。(注:米男子PGAツアーの平均12、メジャー大会では13-14程度)このスピードは、LPGAツアーの標準よりも遅い設定である。大会中に風速や天候の状況(風がない晴れた状況)をみて必要があれば早くする予定である。遅く設定したグリーンを早くすることは容易にできるが、一度早く設定したグリーンを遅くすることは非常にむずかしいので。
また激しい風が続けば、グリーン上のピンの位置をボールが停止しやすい位置に切ったり、強いアゲンストの風の中をプレーしていくホールでは、ティーグラウンドの位置を前方に移動し、全体の距離を短くすることも検討すると述べています。
厳しい気象条件(強風、雨、寒さ)と難しいコースセッティングの中で戦ってこそ、忍耐力と実力のある選手が、勝利の栄冠を手にすることができるというのが本来の姿なのでしょうが、コースコンディションがあまりに過酷であると、能力のある選手とない選手の違いがスコアに表れず、誰が攻めても攻めきれないコースとなってしまします。今回の大会では、そんな厳しい天候が予想されています。日本から出場する7名の選手の皆さん、こころしておいてください。
また、先週の大会「スコットランド女子オープン」では、一部の選手のスロープレーが問題となりました。優勝を争う最終組がバックナインに入ってから、警告をうけ計測にかけられるなど、いままで聞いたことがないような出来事です。世界で最も権威のある大会である「全英女子オープン」ですから、プレーが遅い選手に対してなんらかの厳しい措置がとられることが予想されます。
日本時間の今晩より始まります。どんな試合になるのかとても楽しみです。